"ぼんやり系"
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2006年2月7日(火) モデルルーム
『…で、この金額ですと…ローンは32年になりますね』
『は、はぁ..』
マンションのモデルルームを見に来て、まぁいろいろとアレそれと、
この間取りならああだ、こっちの平米数ならこうだ、などと
楽しくやったのもつかの間、仮にこの部屋だとした場合の、資金面の話をしている。
『ろ、ローンの月々の金額をもう少し増やしてもいいですから..そのもう少し..』
それは出来ないと言う。変な話だ。
困惑しつつ、あたりの対面デスクを見回してみると
さっきまでの、うっきうきモデルルームは何処へやら
PC画面を見せられながら、顔をしかめたり、腕組みしている人たちばっかりだ。
しかしこの行程の時間が一番長いと来ている。
なんだよ、ここは銀行か。
『ではプリントアウトを…』
『あの..頭金は、いろいろなところからかき集めますから…逆算してもらえます?』
『え?』
『僕はやっぱり、間取りとかそう言う事で悩みたいんですよ。段取りとしては判るんですけれど。だから印刷は要らないです』
『…はぁ..』
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結局、設備やら立地やらとそっちの方面の印象よりも、
とことん値踏まれた自分の侘びしさだけが残ったモデルルーム体験だった。
(…あの頃は若かった(笑) 生保の話を詰める時と、ちょっと似ているかもね)