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"ぼんやり系"  〜 aplil 2000
Since:2000/4/21


●2000/04/29

わたぼこり と すなぼこり

一週間も経つと、部屋の中は埃がうっすらと溜まる。
もう一週間ほど掃除をしないままで、キレイが保って欲しいモノだが
中2週間ともなると、健全な生活に悪影響を及ぼすほどの綿埃が溜まる。

…こいつらは、何処から来るんだ?
…洗濯物か?
…布団からか?

掃除機を掛けつつ、何かに八つ当たりをしながらでもいいから、
ちょっとずつでもいいから、部屋をクリンアップしてゆこう。

…何処までも異物を吸い込んでゆく掃除機の人生って、一体何が楽しいんだろう?
…最新式の "循環系" の掃除機は、スミの埃をどうやってとるのだろう?

などと、どうでも良いこと考えながらの15分。
割とあっさりと掃除機掛けは終わるモノである。

終わってみると、あら不思議! スッキリ爽快、心までご機嫌気分なのである。
生きてゆくには、植物に水をやるように、機械に油をくれるように
きっと、ちょっとした努力が必要なのだ。

さて、ビール! …と、行きかけたところで、今度は、外の車の砂埃が私を呼んでいた。


●2000/04/25

季節商品

真冬に大活躍したガスファンヒーターも、厚手のコートも赤いダウンも
ぽかぽかの春の陽気には、全くの無用なものになってしまう。

「こんな狭い家に…なんて邪魔モノなんだろう?」などと、
掃除の最中なんかは足で小突かれたりして、逆恨みまでされている。

人間って、なんていい加減なんだろう。
シーズン真っ最中などは、"わらにすがる" 思いで、"暖具さまさま" だったのに。
喉元過ぎると…

季節に誘われて、模様替えをしながら、
"ありがたみ" をあっさり忘れられた、旬の頃を過ぎたモノ達を
目の前にして感慨深い。

…それにしても、スキー板が "じゃま" だなぁ…

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●2000/04/21

ビールとラーメン

"おいしいお店" などと書くと、どこぞのありがちな情報誌のようだけど、
ラーメンには、特に個人それぞれの "おいしさ" の思い入れがあるので
人の "お薦め" は、きっぱり無視することにしている。

"ラーメン" って、習慣性の強い食べ物だから、ホント最初は旨くないと思っていたのに
地域性や時間帯などの制限によって、二度三度と仕方なく通うようになると、
いつしかカラダに馴染んできて、ウマく感じてくる。
いや、 "この味" こそが (今の)"ラーメンの味" になってきたりして、
気づくと、かなり入り浸っていたりするパターンが多い。

…ちょっと残業した時などに無性に欲しくなったり、
ある懐かしい場所に行った時に、通い倒したあの "のれん" をついでにくぐりたくなる
ってのは、やはり人情であろうか。

私は、そんなラーメンが好きです。
もちろん、おおよその人が "うまい!" というラーメンも好きだけどね。

"風呂上がり" とか "休日の昼下がり" のビールとかも、それに近いのかも。


類似語:チャットと吉牛(笑)


●2000/04/13

月明かりと桜

幼い頃に見た風景って、心に深く残るのだろうか。

この初春、清里高原にスキーに行った。
宿泊は、なだらか丘の中腹にあるペンションに泊まる。
テラスとつながるダイニングは、風通しのよい木立を抱きかかえ、
あたりにあまり構造物もなく、空間はゆったりとしていた。
夢の様な高原ライフとは、このことか。

さぞかし星も綺麗だろうと、夜、期待して玄関を出たのだが…
…あいにくの "上弦の月"

しかし、月は一面の木立を照らし、天然の地明かりのように、
やさしく辺りを包み、雪を残る山々を浮かび上がらせていた。

"月" の明かりって、こんなに明るくてきれいだったんだね。

もし、だよ。
夜中に、ふと窓の外の月明かりの中を、風に乗って雪のような花びらが
舞い散っていたとしたら…

…こんな環境で育ったら、きっと奥行きのある人間になるんだろうナァ…
と、オフィスの中の、小さな公園の "桜雪" を見ながらそう思った。

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●2000/04/12

懐かしい聴覚

オフィスの昼休み。食事も終わりビルまで戻るまでの間に、
前方から颯爽と自転車に乗るOLさんの姿があった。

"社用車"(というのかな)? と思った僕の横を通り過ぎる瞬間、
手慣れたそぶりで、彼女はギヤチェンジをしたのだった。

"ガ、カラガ…ガチャン!"

なんて懐かしい音だろう。
それは、少年時代に何回と無く聞いた音そのものでした。
なんて耳に心地よい音なんだろう。

遠ざかる彼女を見送りながら、しばらく耳に残る余韻を楽しんじゃった。

最近のTVコマーシャルで、金属バットをグランドにカラカラ引きずる音や、
雨上がりの小学生が、騒ぎながらトタン板の塀に、傘をダダダラとこすりつける音とか、
なんか和むんですよね。耳が。


そういうのって、ありますよね?


● 2000/04/09

夢の一戸建ての夢を見よう。

土曜の午前に、こちらの地方では「お宅拝見!」的な、のんびりした番組をやっている。
どの家も、ため息の出るほどステキで綺麗ですよね。
特に "設計" に、 "時間" という一番大切なエネルギーがかけられていて、
オーナーの "こだわり" というか、 "自負" というかが、垣間見られて楽しい。

しかし、万が一自分がそれを建てたとして、はたしてそこまで設計に
力を入れられるかどうか。大工に "MYイメージ" をうまく伝えられて、それ通りに
建築物ができあがるかどうか。

しかし、どうでもいいことだけど、紹介される家の中は、ゴミが無くてきわめて綺麗である。
画面の中の夢の世界に引き込まれて、終了と同時に我が家を見比べて唖然。

(1)紙媒体 (2)ポリ袋 (3)衣類 (4)手のひらに収まる程度の爪切りとかペンとかの

細かいものだらけなんですよね、MY ROOM。
収納ってヤツですか?

う〜ん、マネできない…


うちは、「隣の晩ご飯」が、せいぜいかな?

◆to march
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