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ポタージュスープ
小学校低学年の頃か、家族で近くのレストランに行って
そこでさんざん待たされて出てくる、ポタージュスープが好きだった。
ちょっと暗い店内と、机には銅色の古い世界地図のレリーフが埋め込まれていて
そこでヘンテコな形をしたスプーンですくってそれを食べるのだ。
なんというか、非日常な雰囲気のせいもあったのだろう。
今思えば、まだ、ファミリーレストランも無かった時代だから
両親は結構大変な思いをして、僕らを連れてきてくれたのかも知れない。
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真冬の帰りの通学時間帯、息せき切って電車に乗り込んだ二人の女子高生の手に、
缶の「ポタージュスープ」あった。
二人して、電車に間に合った安堵感の中で、ずずずとやっている。
彼女たちには、それぞれどんな思いの中で、ポタージュスープを飲んでいるのだろう。
やっぱり寒い日は、ポタージュスープ、だよね。