Since:2000/4/21
夏の終わりに。
だいぶ涼しさを取り戻した夜風に当たりながら、
夏を思い返してみる。
若い頃は、とにかく無計画で、
やりたい事、したい事ばかりで、
結局、毎年、うまくいかない夏が多かった。
悔いや心残りが多い分、
強烈に暑い日差しだけが、思い出になる。
今年の夏は…
私の中では、まだ、今年の夏は終わらないけれど、
少しは、自分の生きたいように、生きられた気がするし、
自分がしたいように、振る舞えたような、そんな気がした。
…2000円札や新500円玉と一緒に、良い思い出になるといいな。
夜更かし
もう寝なくちゃイケナイのに、
明日はまた会社なのに、
また夜更かしをしている。
色々と考えて、やっぱり今日は
もうこれで寝ようとしているのに、
ラジオからは "ストーンズ" が流れる。
"いいじゃん、もっと遊ぼうぜ!" と言われているようだ。
(…じゃあ、もう少しだけ… あと少し…)
…そして、夜は更けていく。
夏という季節は、罪作りだなぁ、なんて。
結婚するって本当ですか?
昔の仕事仲間が、結婚するらしい。
また、 "後輩にして人生の先輩" が誕生する。
めでたいことだ。
遊園地に勤めていた頃、修繕維持の人手不足を補うために、
むりやりメンテナンスの世界へと彼を引っ張り込んだのである。
幾度と無く徹夜をして、帰りの軽トラック(自家用)で、
"夜明けのラーメン" をよく食べたっけ。
二輪のノウハウを持っていた彼には随分助けられたし、
下らない話をしながら、音楽とか、少し先の将来とか、
若い(かった)彼との世代を越えた、おバカ話は楽しかったな。
お二人に、幸多かれ事を。
夏休み
もうすぐ、お盆である。(上の日付的にはお盆だ)
ネット上でも、ちらほらと早めの夏休みをとるwebmasterを
良く目にする。
世間より一足早い、 "今世紀最後のフツーの夏休み" の報告を見ると、
やはり、居ても立ってもいられなくなる。
朝、通勤途中に、学校のプールに通う学童とすれ違う時、
手にした透明なビニールバッグを見る度に、
夏に置いて行かれそうな気分になる。
そうだよ。今はもう夏休みなんだ。
〜 今年の夏も、とても暑く、そして沢山の思い出が
出来ますように。
メール
突然、会社に "宛先が複数のナゾのメール" が来たと思ったら、
学生時代の級友からだった。実に8年振りの文字話である。
「ひさしぶりじゃん。懐かしいね」
「今、旦那が夜勤だから、私が返事をしとくね」
「場所は色々変わって、今は横浜にいます。今度飲みたいね!」
いつもの階段教室で気だるい講義を聞いた後、図書館で待ち合わせて、
意味もなくゲーセン、カラオケとハシゴしたあの頃の面子である。
恋愛、バイト、測量、設計に明け暮れたあの頃。
まだ見えぬ、社会に向かってどう生きていくか、漠然と考えていたあの頃。
いまみんなは、どんな感じて生きてるんだろう。
あの頃のように、ちょくちょく会えないのが切ないけどne。
コーラ
ふと街角に、錆びた自動販売機を見かけた。
プラスティックのサンプルなどは一切配されておらず、
背丈は、かなり小さい。
正面左側には、細長いガラス窓がある。
窓を開けると、ガラス瓶に詰まった炭酸飲料が、
すこし斜めに汗をかいて顔を覗かせる。
で、お金を入れたら、直接手でそれを引っこ抜くんだ。
"ガッシ、シャン! バタン!!"
取り出すときは、いつも独特な音がしたっけ。
コークやペプシ、気が利いた所では、ファンタグレープなどが冷えていた。
正面右側の "くぼみ" につっこんで、王冠を落とす時が
一番幸せだったな。
この古ぼけた、年季の入った機械は、
どれだけの少年達を見守って来たのだろうか。