カレー ジケンボ トウコウシュウ
┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘┌|∵|┘
いつの頃だったか。
洋食にあこがれで、雪のように白くまろやかな
ホワイトソースを作ってみたくなった。マカロニの上からかけて、天火で焼くのである。
または、焼いたチキンの上に少々かけてもいいな。そんな事を思ったのは、
LOFTで、割高だか素朴なブルーのグラタン皿を
見つけたからかもしれない。いや、新しい彼女が出来たせいか、な。
そして、今日は予行練習である。
ホワイトソースは、多少ゆるめに作って、
軽く、パスタにでも絡めてみよう。さて、ホワイトソースであるが、当然、小麦粉を炒るのである。
バターをひいて、焦がさないように、弱火で、ダマにならないように。
木ヘラを忙しく往復させる。うーん…しかしやはり、実際のやり方なんて見たこと無いから、判らないな。
本を見ても、少々の文字と、静止写真じゃ判らない。
ほら、なんかソリッドだぞ。もう少し、小麦粉か? それとも、バターか?
それとも、このタイミングで牛乳なのか??
不安感がストレスを呼ぶ。…もしかして、この小麦粉が古いとか???
傍らのに置いてある小麦粉に、ふと、目がとまる。
プラスチックのレンゲで、表面を撫でて見てみる。
小麦粉の善し悪し、新しい古いなど、出来映えに如術に関係するのだろうか?サラサラサラと、表面をならして、八つ当たるようにじっと見る。
何かか微かに動いたように見える。
…おや?
『…そこには、背中に透明な羽をつけた、不思議な形をした細長い白い虫の姿が…』 BGM:風の谷のナウシカ (指定)
…そしてつまり、その日のパスタは、緑のオリーブオイルと
バジリコに包まれたのである。---
この小麦粉は(当時の)前の彼女が残していったモノである。
それを私が、適当な容器に詰め替えたもの、と記憶している。原因とは、劣化したタッパーウェアの稜線部分に亀裂が生じていたため、
小麦粉が吸湿し、それが因果して、新しい生命を誕生させたのか。それとも、それを使って次の彼女に「ごちそうもどき」を振る舞うなどという、
その男の "ココロの精神構造" が、小麦粉の中に潜む
"彼女の怨念" に触れ、イタズラを起こさせたのか。…今となっては、どちらか原因か全く判らない。
一つ言えることは、この出来事は、今日のような、
暑い、寝苦しい夜のことだった。
ヒュ〜ドロドロ。
"ruriel" experience. (^^)v
追伸:このお話は、もう5年以上も前の過去の出来事です。
したがって、現在のWebmasterの身の回りの話とは状況がかなり変化しております。
詮索しないで下さい(笑)