Since:2000/4/21
雪
しんしん、しんしん。
昨夜は東京でも、沢山、雪が積もった。
例えば、冷凍庫でシャーベットを作るとき、
数個分のカップにしても、早くても半日は時間がかかったりする。
幼少の頃は出来上がりを待ちわびて、途中、何度も扉を開けたりしたものだ。
たった一晩にして、一面の銀世界。
自然のエナジーというものは、すごい。
いや、そうじゃなくて、そうなることそのものが、"自然" と言う事か。
風や雨や波、太陽の熱さ。
自然の力に気付く度、すこし考えてしまう。
でも、とりあえずは、雪かきだな。
ビールは、その後ね。
第6ロマンスリフト
デタッチャブルリフトとペアリフトを乗り継いで、新雪の斜面を滑り降りた。
回数券はあと四回分。さて、どのコースを選ぼう。
コース途中に架けられている第6ロマンスリフト。
なんとなく乗ってみたら、なんかどこか違うのだ。
席とフレームは角張っており、とりわけスピードがのろい。
オシリには、常に振動が伝わる。リフト的には第一世代の物だろうか。
「ジジジジ ジンジンジン ジンジジジ…」
まるで遊園地の片隅にある、ちっとも恐くない古いジェットコースターの様に
ひっそりと、ゆっくりと、そして堂々と稼動している。
当時、最新式として設置されてから今まで、
どれだけの "ロマンス" をゲレンデに送り届けたんだろうナァ。
ついもう一度乗りながら、そんなことを考えてしまった。
成人の日
そうか、一月の第二週の月曜日って休みで、3連休なんですね。
なんか嬉しくて、午後5時頃から日付が変わった今まで、
まるで、自分だけの正月のように、ずーとTV(地上波)を見倒してしまった。
松の内で、プログラムが充実しているせいもあるだろう。
「ぐぐぐぐぐ…」
ハードディスクの独り言のように、おなかが鳴った。
正月は喰いすぎで、今度は喰わなすぎか。
いい大人が情けなくもある。
年始め
紅白が終わると、父と母は近所の人と一緒に車で出掛けて行く。
越谷の久伊豆神社に行くという。
僕は、何も初詣を両親と行く理由もないので、毎年こうして留守番をする。
しかしサザンの中継も終わる頃にはだらだらと、
そしてうつらうつらとしてくる。
しばらくすると、蕎麦つゆのいい匂いがしてきて
気が付くと、海老の天ぷらの載ったソバを寝ながら食べていたりする。
帰ってきた両親につられて、こんな感じでほおばる訳なのだ。
しかし耳を澄ますと、マンガの様に除夜の鐘が聞こえたりする。
そう、本当に年は明けているのだ。
このようにして、毎年、新しい年が明けてゆく。
翌朝に届くであろう年賀状と、これからの365日を楽しみにしながら。