Since:2000/4/21
柱のキズ
「あら、オレ5年前と変わらないのね」
「…私なんか、縮んでるのよ」
荷さばきをしていて、ふと目に留まった柱のキズ。
そういえば、毎年ココに鉛筆で、我々の成長記録を書き留めたものだ。
「おぉ。中学時代ってオレこんなんだったんか」
「『ボクの背の低いのは、母さんのせいだ』って言ったんだよ」
「へぇ、ヒドイ事言うね」
「ま、子供の話と思って、なんとも思ってはいなかったけど」
「ふ〜ん…」
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いやまぁ、育児ってのは大変なんだなぁ、と。
(てか、配偶者が先だっての)
なべやきうどん
確かに大人になって、沢山うまい食べ物を
食べられるようになったし、また場合によっては
「味が落ちたかな? 昔はオイシかったな〜」
などと、最初に食べた時の感動が薄れてしまったりして
寂しい思いをしたりする。
いつの間にか、僕らの舌が肥えてしまったのだろうか?
が、しかし。スーパーで売っていた、この、アルミカップの鍋焼きうどん。
百数十円で懐かしくも、おいしく食べられちゃったりする。
そうそう。
真冬の星見で雪原に洞穴を作って、
北風をしのぎながら固形燃料で作ったそれ。
あの味が脳裏に焼き付いているのだろうか?
10年ひと昔
「だって、コレ最近買ったヤツでしょ?」
実家の、灯油ファンヒーターと瞬間湯沸かし器が
良く立ち消えするという。
仕方ないのでバラして手入れしたりする。
「よく考えたら、ちょっと前って安価なファンヒーター無かったよね」
「この湯沸かし器だって、二代目で・・・」
製造年月日を見ると、軽く十年越えている。
すでに部品のストックもあやしい。
そういえば、十年前はビジネスでポケベル。若い娘なんて持ってなかった。
携帯電話なんか見たこと無い頃だ。
これらがウチに来た頃は、周りはどんな風景だったのかな…
年賀状
コタツに入りながら、おとそを飲んで
エビを食べて、コブ巻きを食べて、お餅(いそべ焼き)を食べて…
しばらーくするとお年玉が貰えた。
中身を見ずに、自分の引き出しにしまい込みつつ、
そっと隠れてはピン札の隅を数えたり、新札の匂いを確かめたりした。
家族がごろ寝を決め込む頃には、僕はそわそわと外に行っては
ポストを何度も覗く。
あの娘からの年賀状、来ているかなぁ…
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とか言いつつ、自分が書き出すのは正月になってから、なんですけどね。
今年も…
(小学生の頃の思い出です)