leaf "ぼんやり系"  〜 jun

Since:2000/4/21



●2000/06/29

不燃ゴミ

今年の三月あたりだったろうか。
この地域の "不燃ゴミ" の日が変わって、土曜日になった。
そして、収集は午前8時30分頃である。

…そして、先週も出しはぐってしまった。
つまり、最古参は、もう三週持ち越しとなってしまったのである。
なんということか。

冷静になって、地区に配布された "資源ごみ" 保存版を
よく見てみると、不燃ゴミって、そのまま埋められちゃうんですね。
今までは、てっきりリサイクルにでもされるのかと、勝手に思っていました。

それじゃあいっその事、外の土にでも埋めてやろうかと、
賃貸1Fの "猫の額" を恨めしく眺めたけど、
このペースじゃ、きっと一ヶ月もしないうちに満杯になっちゃうんだろうな。

"豊かな生活" って、なんなんでしょうね?

−−
しかし、ホントどうしよ。
スーパーの大きめな袋一杯に、たんまりと食品ビニル系が4袋だもんな。
でも、折角の土曜の朝なんだから、ゆっくり寝かせてよー。

"週一で土曜の朝" なんて、なんて罪作りなんでしょ。

最初に戻る



●2000/06/22

夏期講習

小学生の頃だったか、中学生になってからだったかはもう忘れたが、
自発的に、二つ駅の離れた学習塾まで夏期講習に通ったことがある。

いつもの下りの電車は、旧式だった。
床は油のしみこんだ木製で、扉は大きな一枚扉で、
乗り込むと独特な匂いがして、その度に大袈裟な音で動作する。
発進時などは、 "モーーー" と重苦しい音を震わせて、
ちっとも加速しなかったし、当然、冷房なんかは付いていなかった。

一本遅らせれば、涼しくて静かで快適で
塗装も綺麗な電界チョッパ車がやってくるのだが、
当時の私は、断然古びたそれが好きだった。

わざわざ先頭に乗り込み、運転台の計器類の針の値の意味や
"右手ブレーキ" の絶妙なさばき加減を、わくわくしながら鑑賞した。

帰りは帰りで、 "イトーヨーカドー" の中の出店で、
少し湿った "フライドポテト" を買って、食べながら帰った。
夏期講習とて、今となってはそのくらいしか覚えていない。

梅雨の晴れ間の昼下がり。
今日の陽気は、その時の気候にそっくりだった。



●2000/06/14

ラジオ

一人で過ごす夕刻は、最近は "ラジオ" である。
窓を開けて、自然の風を入れながら、流れる音楽を、トークを
それとなく耳で楽しもう。

早くも新譜がかかったり、意外なリカレントが聴けたり。
不意に "おバカ" なパーソナリティーだと認識したり。

聴覚に頼る分だけ、肩もこらず、のんびりとしたイマジネーションが拡がる。
日常酷使している、視覚も一休み、してね。

降り出した雨音と、何処からか漂う "蚊取り線香" の匂いの中で、
次の曲が、"今、聴きたいあの曲" であるようにと、
期待を込めてみるのも、意外と楽しいものだ。

最初に戻る



●2000/06/08

太陽の味

近所のスーパーでフラフラしていたら、なんと、大きなスイカがあった。
それも、1/8 cut (?) の食べきりサイズで、オドロキprice 238円である。
また、ここのショップに良くありがちな、食べ頃を少し過ぎたような
"しなり感" も無い。これは "天の声" を待たずにして買いである。

いつもより早い足取りで家路につき、ちょっと冷えの足りないそれを
真っ先にプレートに乗せて、じっと見た。

正真正銘の初物である。
それに…一人暮らしを初めてから、なんど、いや何年これを見送ってきたか。
大抵、それは一人では食べきれないサイズであるが故だ。

ガブリ。

頭の中に入道雲が浮かぶ。
ビニールプールに足を浸して、ばちゃばちゃいいながら、種を
飲んじゃったりした味と、おんなじ味がした。

ちょっと気取って、 "塩" かけてみようかなぁ…


…ここで少し冷静になる。
…何か物足りない。

それは、太陽の下で、日差しを避けながら食べていないせいか。
旬ではない、果物や野菜には、どこか何かが足らないせいか。
蛍光灯の下で、夜、ひっそりと食べているせいか。


今シーズンは、是非実家に帰って、子供のようにスイカを食べることにしよう。
水蒸気でかすんだ南風を受けながら…



●2000/06/02

おかえりねこ

今日も夜遅く、駅からの道をとぼとぼと歩いて、
アパートの角を曲がった。

そうすると、毎日、絶対に居る "黒い影" がある。
ねこである。

別に、僕を待っている訳でも、誰を待っている訳でも無さそうだが、
きっと、足音のする方向をただ、見ているだけなのだろう。

ぐったり疲れて、就寝まで誰とも遭遇する予定のない私には、
「帰りを待っていてくれる(ような)生物」に出逢えることは、
やはり、嬉しく、心がなごむ。

   ( ただいま )
  ( 今日ごはん、なんにも無いわよぅ )

そんな会話が、成立したら面白いんだけどな。

#でもこのネコ、実はオスだったりして?

◆to may


最初に戻る


"ぼんやり系" 〜 jun 2000