rain "ぼんやり系"  〜 june

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●2001/06/30

土曜日の夕暮れ

いつも殆ど、家を出ない出不精な私だが
今日は夜風に誘われて、街を散歩してみた。

ゆっくりと足を進めて、幾つものオープンカフェを通り過ぎて
お腹が空いたので、定食屋に入ってごはんを食べた。
いつもと違って、欲張らないでオーダーをした。

もちろん、時計の針が進む早さなんて変わらないのは判っちゃいるけど
ものすごくのんびりと、今日は時間が過ぎていくような気がする。

暑さが一段落した、夏の夜のように。



●2001/06/20

眼鏡

とうとう、眼鏡をつくってしまった。
乱視が進んで、モロに夜景がブレてしまう。
なんてこった。

「ちょっと、こっちを見て下さい...アラ、お似合いですよ」

本当かどうかは判らないけど、
眼鏡屋さんのおばさんは親身になって選んでくれた。

そして、初めてレンズを通して見る街は
鮮明に、そして少し歪んで、足元がふわふわした。

嬉しいような、悲しいような。


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●2001/06/15

梅雨

しかし、よく降るモンだナァ…
うんざりしながら、車窓の曇りガラスの向こうを見る。
そして、今日も雨である。

電車はため息のような、ブレーキのエアを吐き出す。
目的の駅まで、あと、いくつだろうか。
あの洗濯物の量は、いつになったら解消するんだろうか。

…こういうのを、憂鬱というのだろうか?

「栄養は、口からしか入らないんですよ」
とあるお医者さんの言葉を思い出す。

「水も、空からしか降ってこないんですよ」
ガラスの向こうに滲んだ緑は、とても生き生きしている。

通勤時以外の雨は、意外と好きなものなんだけど。



●2001/06/07

夏の予感

「これからずーっと暑くなっていくってさ、ウキウキしない?」

カラリ乾いたシャツを着ながら、青空の下。
涼しい風はやって来るが、日差しは暑い。

確かに、これから梅雨をスルーしなくてはいけないが
こんな昼間は、夏気分一色である。

そして、夏を待つ人の気持ち。

南風に乗ってモコモコの積乱雲が、そのビルの向こうに見えそうだ。

◆to may

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"ぼんやり系" 〜 jun 2001