Since:2000/4/21
校庭の大河
大雨が降ると、いてもたってもいられなくなって
傘をさして学校へと向かう。
普段はのっぺらぼうの校庭に、突如巨大な河が出現するからだ。
100m走路の真ん中あたりを分水嶺として、200mトラックを横切り
大きく河は蛇行しながら、最後の校門付近の河口の川幅は、
だって裕に60cmはあるんだぜ。
中流域などは、激しい浸食で、みるみる河の形が変わっていく。
なんて、サスペンスなんだ。
僕らはびしょ濡れになりながら、それを鑑賞し、
時には小石で堤防を造って試したりした。
散々遊んでそれに飽きたら、近所で駄菓子を買ってきて
山の土管の中で、外を眺めながら、その "食料" を食べたりして。
(小学生ぐらいの雨の日は、案外楽しかったんですけどね〜)
リア・ウインドーの夏
冷媒の抜けてしまった商用車の窓を全開にして
今日もちまちまと、アクセルとブレーキを踏む。
梅雨になったらなったで、気温は下がるけど
イージーな曇り止めには、クーラーは欠かせない。
「暑いなぁ、オイ…」
前の車のリアウインドに、ずーっと映っている夏雲が
僕を笑っているようだ。
『だって、これから、夏になるんだよ?』
似た声の人
帰りの通勤電車の中なのに、
そんな具体的な会社の話はやめてくれ〜
と、常日頃思っている私だが、
今日は、なんとなく、じっと聞き入ってしまった。
少し優しく、間合いをとりながら
疲れているのか、たまに語尾がかすれる彼女。
…あの日の、彼女の声に、どこか似ているな...
でもそんな彼女も、
今もどこかで、そんな話をしているのかも。
布団を干そう!!
週末ぐらい晴れてくれないと、色々と都合が悪い。
日常がめまぐるしくて、
すぐに結果ばかりを求められるけど、
だってねぇ、ペンキを塗って乾くまでとか
洗濯物を干して、取り込むまでとか、
そういう時間って、案外必要なんじゃないかなぁ。
十分に干した布団とか、気持ちいいじゃない?
だから今日は、じっくり、布団でも干しちゃおう。
もっとも、晴れたら晴れたで、すぐに出かけたくなっちゃうけど。