カレー ジケンボ トウコウシュウ
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中学生の頃だったろうか?
家のキッチンでチャーハンを作っていた。
もちろん、キッチンに立つ事自体が初めてに近い。おぼつかない手付きで、重いフライパンを操る。
体格の小さかった私には、炒め途中で左手が力つきてしまったようで
ガンガンと何度もフライパンを五徳の上にぶつけていた。五徳がズレてしまった。
これはイケない。直さなくては…じーとそれを見ながら、何を思ったのか私は右手の…
昨日の化学の実験では、金属は熱せられたら赤く、又は黄色く色を変えていた。
…つまり、今、目の前にあるドス黒いこの金属は、実は大して熱くないんじゃあ?と、思った時には既に、私の右手の指はその五徳を…
ジュッ!! 『ギャア!!!』
母親がビックリして駆けつける。
もの凄い勢いで頭をひっぱたき、叱る。
『アンタ、何してるの! そんなの熱いに決まってるでしょ?!』 すぐさま指は冷やされ、しかし激痛は消えない。
…暫くして恐る恐る見ると、そこは
出来上がった餃子の腹のようにカリカリとしていた。なんてバカな事をしたんだぁ、と何度も悔やんだ。
時として子供の頃の頭の中では、とんでもないことが考えられているものだ。
冗談ヌキで、指が五徳から離れてくれて良かったと思う。
教訓 : 「五徳って 見た目より実は 熱インです」
"ruriel" experience.