"夏休み自由研究2001"   

◆春休み自由研究 (in 2001)   ◆冬休み自由研究 (in 2000-2001)   ◆夏休み自由研究 (in 2000)
夏休み自由研究2001
●コックローチの自由研究 〜ファイヤーウォール編 (01.08.05)
●コックローチの自由研究 其の二 〜蚊取り線香編 (01.08.05)
●屋根裏換気システムを試す! (01.08.18)
●コンビニ駄菓子を追いかけろ! (01.10.13)
●ギターの音質を変える?! (ギターをいぢる part-2)


●2001年の夏休みと私

最近は通勤ルートが変わり、最寄り駅からの道の途中に中学校がある。ポコン、ポコンと独特の音を立てる、軟式テニス部の練習光景を垣間見る事が出来るのだ。私も中学時代、軟式テニスの前衛をつとめていた。夏の太陽の下、デカイやかんの水を回し飲みしながら帽子も被らずに、よくやったものだ。

そういえば夏の技術家庭科の工作、木工伝動ホイールの戦車に近い4WD車(直進専用) は、先生の改良打診も振り切って独自でがんばる、と言ってはみたものの、結局お 蔵入りしたんだよなぁ。設計時点の不具合がモロに出て、萎えてしまったのだ。ま たも、うやむや未提出だった。夏の暑い太陽のせいにしてしまったのだ。

シーズンになると、太陽も高く昇ってきては、太平洋の大海原を暖める。太平洋高 気圧の出番になる頃にはいつも、仕事も、恋も、燃えるように熱い(事が多い)。ラ テンの血かどうかはわからないけど、夏には、体の中が活気づく瞬間が確かにあるのだ。

…んが、唯一、私には許せないものがある。
夏期の夜の王様の存在である。



●コックローチの自由研究●
〜 ゴキブリを "虫" と定義して、撃退法を考えてみよう? 〜

-- ファイアーウォール編 --



地球上のありとあらゆる場所のリソースをそのどん欲な文明と英知の名において占有し、地中何千メートル、はたまた大気圏外の周遊軌道や重力外の場所までを我がテリトリーとする我々人類にとって、体積にしてたった1/5000にも満たない軟甲殻のタダの虫一匹に(計算あってるか?)、飛び上がったり鳥肌を立たせる程の恐怖を覚えたりするのは意外と滑稽であり可笑しい。これはきっと人類ン百万年の歴史の中で、過去の悲劇が多大なるトラウマとしてDNAに植え付けらた結果ではないかと私は推測する。(…我ながら大袈裟)

…しかし、、、確かめようもないのでそんなことは置いといて、ココでは単純に家 に出ない方法を模索したい。


--- 註:ココより先、食中食後の方は、後ほどご覧いただく方が、宜しいかと存じます... ---


さて、研究するにはやはり、先方の生態を把握しなければいけなかろう。そこで我が家(賃貸な長屋:築30年)を中心として、彼らの振る舞いを観察してみる。

我が家に常駐しているのは、幸いにもタイプBタイプCである。外観は虫の範疇に過ぎない。が、タイプAなんかが出た日には、マジおかしくなってしまうかもしれない。


(観察その1)
 夕刻の裏路地をわちゃわちゃと移動しいているのを何度と無く目撃した。
 (タイプAに多い)
(その2)
 深夜の網戸を縦横無尽の動き回り、中へのアプローチを試しているのを見た
ことがある(鳥肌)。
(その3)
 なんとなく視線を感じて覗き見たら、サッシの下の谷の部分に居た(複数回)

また、彼らに対して他にも、かねがね疑問の思っている事柄がある。


(その4)
 退治したはずのそれが、また次の夜にはそこにいたり(我が家的には風呂場)、
(その5)
 一夜にして、突然一気に湧き出たりする事だ。

では、ここで一つの仮説を立ててみる。

(仮説 その1) <ゴキ君総移民説>
彼らの行動範囲は、主に屋外であるのだが、常にチャレンジャーが存在する。屋内に侵入し、生活を営もうと試むものが居る、そういう虫である。

もし、そうだとすると、屋内侵入さえ阻めればそれでOKな気もする。
さて、では彼らはどうやって屋内に侵入するのだろうか。
自分が新築の一戸建てを買ったウキウキ気分になったつもりで考察してみる。

新築の場合は虫の存在は(理論上)皆無な訳だから、そこに存在するためには何らかの方法で侵入しなくてはならない。右図の国民的代表のような間取りの家をモデルにとると(なんか見づらくてスマソ)、スイートなマイホームへの進入経路は大きく分けて3つだ。

一つ目は、屋根裏や壁面上部に作られた換気用切り欠きからの侵入。二つ目は床下、三つ目は窓枠(又は換気口)である。

しかし、最近の住宅は、一つ目の屋根付近は外部からの侵入者への配慮は十分されており、また古い住宅でも案外うまく作ってある(今のお住まいを見てみよう)。また、彼らの主要な出没場所である台所へは距離があるのでとりあえず無視してみる。(絵にある煙突も無視(笑))

二つ目の床下であるが、新築時は他の虫の、毛虫芋虫ムカデ等の侵入を防ぐためにかなーりキツイ薬を撒くそうである。これは人間にも良くないらしいので、ここからの侵入も無視してみる。
(ちなみに、年数を経た状態は知らない。また、仮に床下への出入りが自由であったとしても、スキマ等の施工に一番注意を払っている場所と考えられるし、また具体的な策も屋根と同様難しそうなので、あっさり無視(笑))

さて、三つ目の窓枠や換気口からの侵入であるが…上の二件よりも侵入エリアが多く、なにより手っ取り早い。羽根を持つ彼らには一番イージーに思える。また、台所や風呂場などの水場や餌場へのアクセスも容易である。

…ではここで、彼らの侵入は窓枠や換気口からがメインと断定し、該当個所にファイアーウォール(防火壁)を設けてみてはどうだろうか。ニュウカマーを断ち切ることが出来れば、かなり出逢いのチャンスは減るのではなかろうか。
そうなのだ。彼らはネット社会に存在するクラッカーやハッカーのように、夜な夜なホストハウスに侵入を試みる存在なのである。


…と、ゴキブリを総移民虫と仮定し、住宅へのアプローチを上記のように考察すると、観察その1〜3は説明しやすい。また、(観察その4)の現象のキーポイントはそこの、風呂場の換気口にあった。フツーなら換気扇のつく場所に、プラ製のミニブラインドがついており、夏期は熱気の換気のため全開にしているのだが、これを試しに全閉にしたところ、それからタイプBの毎日遭遇はなくなった経緯がある。(バランス釜に穴が開いている場合の話しは別)。


では、その防火壁の具体的方法とは?

1.換気扇フィルターを使ってみる

覗き込んでみると判るが、ファンの後ろの遮断フラップ部分は重力で垂れているだけなので、実は外気が存分に通るほどのスキマが存在する場合がある。ので、いわゆる換気扇フィルタを使って屋内で空間的遮断をしてみるのはどうだろうか。(冬季の暖気対策的見地で見ても良い方法)

2.網戸の開け方に気を遣ってみる

網戸と窓の位置関係で、重なる部分の縦枠同士にスキマが出来てしまう時がある。

つまり、
「屋内から見て、右側部分を網戸として使う」、もしくは
「左側部分を網戸として使うときは、窓を全開もしくは全閉のどちらか」
の位置で、網戸を使ってみるのはどうだろうか。

たぶん、
左側部分を網戸として使っている場合、半分ぐらい窓を開けた状態では、中央部分の縦枠に、彼らが通れるようなスキマが存分に存在しては居ないだろうか…」

…つづく。


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●コックローチの自由研究●
〜 ゴキブリを "虫" と定義して、撃退法を考えてみよう? 〜

其の二 -- 蚊取り線香編 --


 ※このトピックは現在も継続実験中のものであり、しかし残念ながら
つい先日出てしまいましたのでご報告いたします。初冬に改めて考察を行う予定です。。。

上のトピックを読んで、「なんだよ、それがファイヤーウォールかよ」などと言ってはイケナイ。物事、今ある物を十分活かして簡易的に利用する方法もあるのである。少なくとも、何もしない今よりも状態が良くなれば、それに越したことはないハズだ。それに、そんな些細なことが効果的だったりする事が世の中には案外多い。

ポイントは、侵入者に対して「なんかココんチは入りづらいナァ…他を当たるか?」と思わせるところである。バトルをしたことのある人なら判るが、相手は非常に機動性の高い虫である。つまり、一つのことに執着する可能性もあるが、トライ&エラーの数をこなす可能性だって高いはずだ。

さて、本物の「ファイアーウォール」とて人間の手で破られてしまう。このゴキブリ上陸水際作戦も、当然破られることもあるだろうし、極端な話し、人間と一緒に玄関から入れば侵入は出来る物である。また、現実的には既に屋内にお住まいの場合が殆どである。では続いて、屋内での対策について考えてみる。

では、彼らにとって、住み易い場所とはなんだろうか。再度考察してみる。


--- 註:ココより先、食中食後の方は、後ほどご覧いただく方が、宜しいかと存じます... ---



(観察その5)
 床にベタに置いてある物を持ち上げたり動かしたら、出逢った。
(その6)
 新聞紙をもって追いかけたら、床や壁などのスキマに逃げて追いきれなかった。
悔しい。
(その7)
 やはり、台所の下に生存反応(つまり糞)が多い。

総合すれば、台所周りの遭遇率がダントツなハズだ。まとめると、

(1)いざ追われた場合、反撃を阻害してくれそうな床ベタ置きの物が多い
(2)移動の為の自分たち専用の複数のアクセスルート(隙間)が存在している
(3)餌場(つまり台所)付近の常駐率が高い(すみか近い?)

これらの条件は、きっと彼らにとって天国に違いない。
では、それら一つずつに対して策を考えよう。
彼らにとって、住みづらい街づくりを行うのだ!



まず、荷物など床にベタ置きしている物については、高床式構造をとり、空間的クリアランスを設けてはどうだろうか。台所の下倉庫もそうすべきかもしれない。
これならの仕掛けは彼らに、「何か落ち着かない、居心地の悪い感」を植え付けられるかも知れない。

お次は独自ルートの封印である。けもの道的な隙間・トンネルを塞いでみるのはどうだろうか。(写真左)

また、三つ目のに対応する加工として、特に餌場に一発アクセスしていて使用頻度が高いと思われる台所ステンレス造形の隙間埋めは必修にするのはどうであろう。我が家では写真右にあるように、黄色線部分にアクセス可能な隙間があったので、コーキング処理で塞いでみた。(加工はクリヤテープやアルミテープの方がラクかも知れない)。

これらの加工は、彼らに餌場への異常な遠回りを強いるため(ホント?)、「なんか暮らしづらい感」・「リスクが多いのでは? 感」を植え付けるには効果的かも知れない。

さて、物理的な加工は以上で終了である。きっと虫達にとっては以前より暮らしづらい環境になったことと想像する。



が、webmsterには、前から実践している別角度の予防法がある。それは、虫が嫌いなハーブの匂いで防虫作戦である。つまり彼らのメンタルな部分に訴えかける方法である。しかしこれが成功していれば、こんな自由研究を考える余地もないハズだ(笑)。だけど何か捨てがたい。ハーブに変わる防虫効果の物は無いだろうか…と辺りを見回すと…

夏の風物詩、蚊遣りブタが目に入った。
この "蚊取り線香" の燃えカスの燻った薫りなんてどうだろうか?
台所の下倉庫に、暫く置いてみてはどうだろうか…

(……現在の所、幸いにして遭遇はしていない)


悲しいお知らせ。


こんな民間療法の域を出ない防御法に100%の効果があるとは思いがたいが、簡単に試せる方法としてはいいかも知れない。ご興味の方は試してみてはいかがか。だいいち、生命を奪わずして互いの距離を離すことが出来れば、それが一番ハッピーなハズである。「虫も殺せないやさしい少年」を地でいく私にとっては、今期の秋口まで継続的に実行し暫く様子を見てみる事とする。

ネットで調べると、いわゆる殺虫剤と同じ様な成分が蚊取り線香に存在するのだそうだ。燃えカスとはいえ、それがやんわり作用して防虫効果がある、という事なのだろうか。(燻った薫りが生命の危機を予感させて…じゃないのかぁ)



さて、前編・後編と連続しての掲載となったが、ゴキブリを活発な屋外虫として仮定した場合、建物に入れない工夫、建物内の居心地の悪く感じさせる工夫は、自主国外退去行動に対しての何らかの効果は期待できそうである。

つまり、虫にとって、
「中には入りづらいし、入ったは良いけど、なーんか身の隠す場所は無いし、隙間は無いし、でもってヘンな匂いもして…怪しげでイヤだナァ。他、あたるケ?」と思わせれば大成功なのだ。

…という結論で強引にくくってしまおうっと(笑)。

おしまい。

---
追伸:イッキに現れる現象は、得に賃貸なんかで別の部屋でバルサン系を焚いた関連の難民(虫)では? 書き損じましたが、台所下などの空気の対流の無い場所は、たまに空気の入れ換えをするのが吉かと。また、構造上物理的な内装スキマが少ないマンション系はかなーり有利なので、侵入防御と蚊遣りブタ作戦で効果十分なのか..な...?


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●屋根裏換気システムを試す!●
〜 FANの逆襲+ネットで伝わるetc 〜



「お前のさ、この前言っていた、屋根の換気扇のヤツなんだけど…」

声の主は、私の父親である。どうやら、私がかねがね試してみたかった、
tomoya.com屋根裏換気システムの話しに興味を持ってくれようだ。
(なのでコレを見てやってみたく思った方は、是非tomoya.comをご参照下さいne)

「こうも暑くちゃ、まいっちゃうね。何でも試してみたくなってなぁ」

この夏の関東地方の出だしは摂氏35度オーバーが連続し、さすがにぐったりしているらしい。ならばお盆の帰郷時期に合わせて、早速やってみようではないか。特売品の換気扇(2500円)を購入して、父は待っているという。

かいつまんでいうと、夏の日差しで暖められた屋根裏の空気を換気することにより、天井からの熱気を軽減させ、2Fの冷房効率をアップさせよう、という話である。

長老、切り出す グラスターボード開口 停止中 稼働中

早速、梁(裏木)の場所を避けて位置決めをし、施工性の良い北側ベランダ上にそれを設置することにする。換気扇の壁側の内法に合わせて天井を切り抜くのである。二人の予想に反して、そこは木板でなくグラスターボード(石膏板)であった。26年前に既にあったんですねぇ...

電源は屋内天井からドリル一発、換気扇の排気フラップ(機械式)の固定バネを抜いてスイッチは常時ON側に固定し、屋内よりの電力供給でON/OFFする。換気扇は置いてしまえばそれでOKである。切り口部分の見た目が悪かったのでココにもスキマテープを使い、化粧マスクとした。途中の買い出しも含め全行程30分程度で、作業は終了である。

さて、肝心の効き目であるが…

…残念ながら、この夏の関東地方は後半が涼しく、ピーカンで湿った南風な日が訪れていない為、現時点で明確な違いがつかない。この分だとインプレッションは来シーズンまで持ち越しかも知れない。



遊園地在籍の頃に、実は私は屋根裏の暖空気には散々泣かされ続けてきた経緯がある。演出用に仕込んだ複数の液晶プロジェクターが温度異常(周囲温度が高すぎる)で稼動停止する為、クリップファンをあてて下層の冷気を供給したり、既に設置してあったエアコン室内機の設置がボロで、空気吸い込み口が客導線上のものでなく、50度を超える同暖空気であったりして非常に効率が悪かったので、吸い込み口用にお手製ダクトを汗だく施工したりもした。(吹き出し方向が真横で、冷気が下の客導線上まで行っていないことも多々あったなぁ) したがって、今回の換気扇設置は設置宅の条件にもよるだろうが、私はかなりの効果を期待している。

さて、では我が古賃貸の方はというと、さすがに軒下に換気扇を付ける訳にはいかないので、夏の主力は窓際BOXファンとスピードコントローラー(中身はつまり可変抵抗)である。このBOXファンは部屋の空気を攪拌する普通の扇風機と違い、風の通り道を筒状に形成し押し出すので屋内換気に威力を発揮する。もちろん、外気がどーしても蒸し暑い時などは冷房を入れるが、屋内に三方向の風道を確保できる場合は非常に効果が高い。

夜はコントローラーで風量を絞ることにより微風も選択できる。我が古賃貸はコレで、クーラー稼働率が劇的に減少したのである。私は密かに、「逆襲のFAN」と呼んでいる。(逆襲のシャア、のパクリ)
(※この風量用コントローラーは、リモコン等を欲するソフトスイッチな扇風機には使えません。あと価格が、もう一つ扇風機が買えるくらい高いのだけど…)



少し話が変わるが、我が実家にPCが導入されて早半年が経過した。母はやっとメールまでこぎ着けた。当初父はそっぽだったが、昨日は妹より直にローマ字打ち講習を受けていた。地元のIT講習のおかげか、はたまた家業のHPも立ち上がったので前向きになったのだろうか。ちょっと嬉しい気もする。きっとそのうちに、気まぐれな残暑の厳しい日には、屋根裏換気システムについてメィルにてコメントがある事だろう。

私自身、ネットを介して yahoo → お料理ページ → First&Fast → tomoya.com と、この内容に出逢うまで半年をかけてたどり着いた道のりがある。なので、今回の結論をスグに、こちらから電話で聞くなんて野暮なことはせずに、ゆっくりと向こうから発信されるメィルを待ってみることにしよう。なぜなら、ココに書いてある殆どの事は、ネットで伝えられたetcだから。

---
《「ありゃもう来年だナァ」という趣旨の電話が入りました。トホー》




●コンビニ駄菓子を追いかけろ!●
〜 大人なアナタへのメッセージ 〜



コンビニのある風景 商品宅配やATM、独自ブランド商品や独自流通網を進化させているコンビニ業界だが、もっぱらオフィス街などの店舗のお昼時間帯は凄まじく、エサに群がるコイの如く中食コーナーに付くOL嬢たちの量と言ったらハンパなものではない。最初は毛嫌いして寄りつかなかった私なのだが、最近は不純な動機からしばしば利用するようになった(笑)。ま、人生の長い就労経験の中で、そんな時期があっても悪くはないだろう。

とはいえ、なんとかお目当ての食を手に取り、波にのりながらレジの長い列に付いてやっと一息である。ぼけ〜と眺めながら(何を?)時間を潰すのだが、やはりコンビニという所は良くできていて、そんな所を目当てにカスタードやクリーム系の "甘いもの" が陳列してあったりする。

「今日はコレかな〜」
「あ、それオイシイよ〜」

そんな彼女達の日常な会話を聞きながら、僕は僕で、「そんなことより食後にボクとの甘い会話を楽しまないかい?」などと昼間から非日常わけわか妄想に駆られていると、チラリと視界に入ったものがあった。

なんとも懐かしい紙箱の駒に区切られたそのスペースは、私の目を釘付けにしたのだ。


ここ、これは…『東チョコのライスチョコ』ではないか!!


しかしライスチョコなどで驚く私ではない。だいたい単価50円とは、当時の自分にとってはそれは高価な部位に属していたものであり(ぃゃ、昔はもっと安かったのカモ)、またこの商品はチョコの含有量が比較的少ない。それに当時なら同額で、名糖(?)のアタリヤチョコ??(名前は失念)のクランチチョコが買えたのだ。(このチョコは最高300円の現金が当たってしまうという射幸心丸出しクジがついていて、お陰で私は当時、かなーりでぶになったりして苦い思い出である)

だからんなもん買わないよ、と口笛の一つでも吹いて目線を戻そうとするが、その先にはチョコバーの真打ちが鎮座していたのだ!


ここ、これは…『セコイヤチョコレート』(30円)ではないか!!


セコイヤとはセコイア王国の大木を模したというこのチョコレーバーだが、当時の少年にそんなこと知る由もない。その奇抜な名前を私は今でも覚えていたのだ。思わず買ってしまった。
(製造元はフルタ製菓という、大きなお友達コレクターを虜にしたチョコエッグを生み出した会社であるらしい。ちなみに私は興味がない)

こうなると、少年的探求心が目覚めてしまう。…あるある……

よっちゃんいか(袋)、黒棒、のらくろ(オレンジ)ガムもどき、チロルチョコ、ふ菓子のふ〜ちゃん、桜餅各種、なんとか太鼓(小粒あげ。昔はアタリが入っていたものよのぅ)、都コンブ、梅スッキリ(バス酔いのお供だった...)、各種チョコバー、チーズあられ(カマキリのタマゴ、とか言ってよく喰ったナァ)、チュッパチャップス(比較的ニュウカマー)、最近の子供達を配慮した(?)ビックリマンチョコ、うまい棒(ネット界でのスタンダードおかし) etc.etc...

BIGカツ さらに先日は、幻のお菓子を発見してしまった。
その名は "BIGカツ" 30円 (写真)

魚肉をタネとして、油で揚げてトンカツを模したものである。食べたことがある人ならお判り頂けると思うが、これは軽くお菓子の域を超えており、むしろ食材の風合いに近い。小学生を騙すにはもってこいである。ちなみに中学生の時、ガンプラが唯一入手できる遠方のプラモ屋のソバのヨークマートにしか置いてなかったもので私にはかなりの思い入れがある。懐かしい。(ちなみに、食前に食うとうまいが、食後に食べるとマズイ(笑)。また類似品で、"ウナギの蒲焼き" もあるらしい)

さて、ナゼ現代のコンビニにそのようなノスタルジックなお菓子があるのか判らないが、ひとつには近所の駄菓子屋が無くなっている事があげられるのだろうか。いや、その役割を個人商店統廃合の流れでコンビニが確固たる地位を築き上げたのかも知れない。もしかしたら地域密着型変化が大得意なコンビニだから、小学校や塾などの購買層が多いエリアには、イチゴキャンディー釣りやクロボーくじやアンコ玉やよっちゃんいか(串)や銀玉鉄砲やヨーグルトカップや "けむりのもと" やガムちょーだいなどを揃えている店舗もあるのかも知れない。

ま、なにはともあれオフィスのストレスや気分転換などに、当時の懐かしの駄菓子に触れられるのはちょっと嬉しい気もする。考えようによっては「こんなのコンビニに売っていたんだぁ〜」などと調子の良いことを言いながら、ビスコの極小梱包(30円)のイチゴ味何袋かを食後のOLチームにお納めする事により、ホントに食後の甘い会話が弾むのかも知れない。

(ま、娘。ポッキーのディスプレイの前で立ち止まったり、それをめくったりしているところを目撃されてなければの話ですけど)


近くのコンビニで懐かしい駄菓子を探してみましょう。
子供時代のメッセージを感じることが出来るかも。

---
《追記:下記サイトを覗いてみると、懐かしさ倍増カモ?》

B味駄菓子ノ館
http://www.top.or.jp/~knt/

駄菓子のページ
http://www.mountain.moriguchi.osaka.jp/taste/dagashi/

【楽天市場】駄菓子屋秘宝館
http://www.rakuten.co.jp/hihohkan/


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