●ギターの音質をいぢる!!●
〜 スプレー塗料で 内側を塗ってしまえ?? 〜
(このお話は 「"夏休み自由研究(in 2000)" ギターの弦高をいぢる (00.8.25)の続編であります。)そういえば毎年この時期なになると、統計上、インチキ音楽活動が始まる時期であり、私はちまちまとコードブック片手に、忘れていた左指の感触を思い出す時間を送っている。それにしても、ギターをちょっと弾いてないと、弦の位置の感覚とか、指先の固かったタコが無くなっていたりして、より一層の自信損失につながるのは滑稽である。TVでやっているミュージシャンを見かければ、「あの曲の、そのコードなら、コレにアレで、すぐコピーできるな」などと思うのだが、実際やってみるとコードそのものをパッと押さえることが出来ずに、すぐにくじけてしまう。あぁ。30も越えると、趣味は趣味と割り切らなくてはいけないのかなぁ。
「だいたい、このギター、弦高が高くて気に入らないんだよ!」 と、ギターにヤツ当たろうとも、前回(もぅ2年前かぁ)の自由研究で弦高問題はクリアしてしまった。ので、次にやつ当たることとしては、
「だいたい、このギター、大枚はたいて買ったのに、音がこもってて気に入らないんだよ!」 ぐらいしかない。ので、今回は、スーパー民間療法にてギターの音質upを企てる方法を模索すると事にする。
さて、では最初にギターの内側の木材を、直接指で触ってみることにする。。。僕の、15年前の18歳当時購入した5万円(インレイ代を除くと3万らしい)のヤツは、なんかシットリしていて、スエードを触っているような如きの感触である。この辺の部材は、も少しソリッドでカチカチの方が、音色がシャキシャキするんじゃないかな〜、などと思ってみたりする。
街の中古屋で、友人のギターで、新品のマーチンで、ありとあらゆる場所で出来る限り内側を触りまくる。少なくともみんな、僕のよりは固く、シッカリした感触である。『もしや、ココにヒントがあるのでは??』、という事で...登場したのがコレ。
ジャ〜ン!! スプレー塗料!!
段ボールに塗料でペイントすると、紙であることを忘れさせるぐらいの強度を発揮してその硬度も増す。そうだ、だから、この裏側の部材を優しく(あくまで優しく)スプレーペイントしてしまおう!
※※ この変造は、一般的にタブーと言われている事を行っています。
もっともマネする人がいるとも思えませんが、どう考えても参考(アテ)にはなりませんので、良い子は決してマネをしないで下さいne。私は一切の責任を負いません。 ※※
あぁ〜
(…ホンキですか?)
もっとも、塗る方法としては、150mm/1secくらいの移動スピードで一回だけ表面を優しく塗り上げるのである。恐ろしいほどスプレーの距離が近いし(タブーな近さだゼ)、だって、取り返しがつかないものねぇ。。
一昼夜乾かして、恐る恐る弦を張ると、あらら、こんなちっとでこんなに音質が変わるのね。結構 "乾いた" 感が出るじゃないですか! それは10万円相当のヤリイにはかなわないけど、コリャいいわ。ちょっとイロイロ試してみよう。。。
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実は、最初は表板のブリッジ裏面周りのみをスプレーし、様子を見て、次に表側板(の裏側)全面にやってみたのです。
思うに、特に高音側のシャキシャキ感が得られるように感じたのであります。じゃ、という事で、今度は裏側板の方を着手。主に低音側の音がはじけるように感じたのであります。でも、それまでの高音側が少々打ち消されたような気もするなぁ。
(ちなみに、上の二つの事を試すまでに、実は一年以上もかかっているのです…)
------------そういえばちょっと前、NHK小さな旅という番組の「緑 奏でる街」の回で、とあるバイオリン工房が紹介されていた。そこで作られるものはユニークで、音色のハリと独特な持ち味のために、最後に部材を漆で仕上げるという。そういえば、国内ミュージシャンが『アメリカでレコーディングしたら、このマーチンが良く鳴って、びっくりしたよ!』という話を複数聞いたことがある。ということは、もしかしたら多湿の日本では、何らかの手入れをするのは有効なのかもしれない(?)なぁ。
しかし、ギターの音質にも流行があって、好き嫌いの個人差もある。ので、万が一コレを試したからといって、必ずしも自分の好きな音に変わるとは限らない事をあえて付け加えておきます。
でもね、またちょっこりこのギターに愛着が沸いたりして。それに僕的には、(なにせインチキミュージシャンだから)このままコレを騙し騙し使い続けるのが良いに決まってるもの。
趣味とはツールそのものを物欲することではなくて、それそのものを楽しんで使って趣味といえるのだから。と、言うわけで、最後はちょっと拡散した話になってしまったけど、本件は今後も継続的に自由研究する事にして、、、さぁて、練習の追い込み、指が痛いけどがんばろうっと。
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追伸:そういえば、竹で出来たギター(一番下)があるのだそうで。どうやら音色はいいらしいですよ。